失敗しないワイン選び　3

ワインには選び方の基になる身元証明がラベルに記載されます
(生産地、生産者、ランク、ブドウ品種など)
今回は甘さの基準になるランク(格付け)を簡単にご紹介します
※近年の傾向に合わせたドライ表記ワインもあるのでお尋ねください
一般的に地域指定優良ワインとテーブルワインとして大別されますが
当店ではドイツワインは地域指定優良ワインのみの扱いとなります

その中にも肩書付上質ワイン(QmP)と特定産地上質ワイン(QbA)があります
特定産地上質ワイン(QbA・クーベーアーと覚えてください)☜
ドイツにある13の生産地帯の中で別の生産地区のワインをブレンドすることが許されていません
指定の検査基準に合った地域の特色あるワインです

肩書付上質ワイン(QmP・クーエムペーと覚えてください)
格付けの基準は「葡萄の成熟度」
産地の限定については原料葡萄が全て同一の生産地帯内で収穫され、その生産地帯内で処理されたもの
発酵前に補糖の必要がないほど十分な天然糖分を有する葡萄から醸造され、ここから葡萄の成熟度(=糖度)によって6段階に分類されますが、同時に飲みたい甘さ度合も選択できるようになります
6つのランクを覚えてみよう!
☆カビネット　品種・アルコール度、視覚・臭覚・味覚の条件はQbAと同じ
☆シュペトレーゼ　「遅摘み」その品種の収穫解禁後7日以上遅らせ、十分に熟した状態で摘み取られる　
※画像ラベルにリースルング(ブドウ品種名)シュペートレーゼとあります
☆アウスレーゼ　「完熟」した葡萄の房を選択的に摘み取ることで作られる甘口ワイン
☆ベーレンアウスレーゼ　「粒選り」原料となる葡萄果粒はできる限り貴腐菌のついたものを一粒一粒選択収穫する極甘口
☆アイスヴァイン　「氷結摘み」収穫および搾汁時のぶどうは完全に凍結している状態。自然氷結を待つのだから、超遅摘みで完熟した葡萄から作られる極甘口　ドイツとカナダしか生産されません
☆トロッケンベーレンアウスレーゼ　「乾粒選果」貴腐菌が強く付着し、それにより果皮のワックスを溶かされたため、水分がかなり蒸発して干からびた粒を選択して原料とする。発酵しないため、残留糖度も高くなり「超極甘」でかつ香りの強いワインとなる
以上を知って頂くだけでもドイツワイン選びが楽しく、より美味しくなること請け合いです