赤ワイン シャトーヌフ デュ パプ ル プティ モン

樹齢の若い葡萄から造られるキュヴェ。葡萄は、モンタリヴェ、ガリマルド、セールからのものを使用しています。収穫した葡萄は部分的に除梗します。エレガントさとフレッシュさを保つために、抽出し過ぎないようにします。フリーランとプレス果汁は別々に醸造し、マロラクティック発酵までは、主にコンクリートタンクで行います。ブレンドした後、（2007VT）80％ステンレスタンク、20％数年使用した樽、（2011、2012、2013ＶＴ）80％大樽、20％を数年使用した樽で熟成させます。程よく酸化を促すため、20％は古いバリックを使っています。小さな赤い果実を思わせる豊かなアロマ、口に含むと凝縮された甘い果実味が感じられ、余韻にはかすかにバニラの風味があります。「フルーティさ、柔らかいタンニン。フルーティなシャトーヌフ。クラシック ブルゴーニュ　スタイル。」とティエリは話していました。樹齢の若いものと古いものをブレンドするのがサボン家代々のやり方でしたが、ティエリはそれでは何かが欠けてしまうと考え、葡萄の持つ個性を最大限に引き出したワイン、若いうちから楽しめるスタイルの“プティ　モン”を造りました。’01年から家族にも内緒でこのプティ　モンを毎年造り、納得のいく出来となった‘05年を初めて家族に試してもらい、造ってもよいという許可が出たそうです。2013年に現地で試飲し、複雑さを増していることを確認しました。早く飲めるというコンセプトで作られましたが、熟成も楽しめることが分かってきました。